矛盾と戦略
差別化された戦略を考えるのは、本当に難しいと感じます。
ありきたりでは意味がないし、かといって奇抜すぎると現実味がなくなる。
そんなジレンマの中で、最近自分なりに意識している「発想の流れ」があります。
それは、次の3つのステップです。
1. まずは、普通に合理的に考える
いきなり斬新なアイデアを狙わず、まずは「普通」を丁寧に見つめ直す。
お客様にとって当たり前に求められること、コスト感や使いやすさなど、基本の整理から始めます。
ここを飛ばしてしまうと、土台がぐらついてしまいます。
2. 次に、いろんなアイディアをつなげてみる
今あるアイディアや過去の経験、他業種の発想などを掛け合わせてみる。
一つ一つは普通でも、組み合わせることで思いがけない可能性が見えてくることがあります。
まるでパズルを組み合わせて、新しい形をつくるような感覚です。
3. 最後に、「矛盾しているもの」をあえて融合する
ここが一番のポイントだと思っています。
一見すると矛盾していて両立しないようなこと。
たとえば
-
豪華なのに安い
-
面積が小さいのに広く感じる
-
収納が少ないのにたくさん入る
こういう組み合わせって、普通に考えると「それは無理でしょ」と思いがちです。
でも、技術や設計、発想の工夫次第で、それが実現できる瞬間があります。
それこそが、差別化の本質なんだと思っています。
「無理だと思われていたことが、形になる」
矛盾を恐れずに、それをつなぎ合わせていく発想。
これからの戦略づくりには、そんな柔軟さと遊び心が、大事なんじゃないかなと思っています。
